セサミストリートの新しいキャラがテレビデビューを果たしました。ジュリアという女の子です。彼女の特徴は自閉症ということ。

“We’re Different, We’re the Same”

ジュリアはちょっと変わった女の子。友達との接し方が上手ではありません。それは自閉症だから。でもエルモたちがジュリアのことを理解して、ジュリアへの接し方を工夫してあげることで、ジュリアもみんなと一緒に遊べます。そしてエルモたちは、ジュリアのことが大好きです。

アメリカでは、学校に通う年齢の子どもの68人に1人が自閉症*1。そんな自閉症の子たちと、どういうふうに接すればいいか、ジュリアのストーリーは教えてくれています

セサミストリートから「We’re Different, We’re the Same*2」という絵本が出版されています。肌の色や目の色、みんなそれぞれちがうけれど、それぞれの肌や目を持っているということはおんなじ。みんながちがうから、世界はおもしろい。そんな内容の絵本です。ジュリアもそう。自閉症の子だって、おんなじなのです。

自閉症の子だって、可能性は無限大

自閉症の子は苦手なこともありますが、逆に得意なこともあります。自閉症の症状に個人差があるように、得意なことにももちろん個人差があるでしょう。でももしかすると、アインシュタインくらい天才かもしれません。

幼稚園のとき、発達障害の専門家に「この子はアルファベットを読めるようにはならないから、期待するな」といわれた、自閉症の息子ジェイコブの母。彼女はそれでも、息子が自ら興味を持つことは、なんでもさせ続けました。そして宇宙に惹かれたジェイコブは、数学や物理学の才能を開花させ、わずか9歳で大学生になり研究者として歩き出します。さらにジェイコブは、彼を魅了した宇宙の美しさをみんなに伝えたいと、少しずつ苦手なコミュニケーションを克服していきます。

ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい*3」は、そんな親子の自伝です。母の息子を想う強い気持ちに、胸を打たれました。周りにいくら反対されても自分の目で息子としっかり向き合い続ける母は、偉大です。もちろん、だれもがジェイコブのように天才的な頭脳を持っているとは限りません。でも、「自閉症だから」という理由で興味を持っていることを奪ってしまう必要なんてないのです。

ここが限界と思ったら、そこが本当に限界になってしまう。それは自閉症でも自閉症でなくても、子どもでも大人でも、みんな一緒。私も、自分で自分の限界を決めそうになったとき、このことを思い出してがんばりたいと思います。

参考
*1 Centers for Disease Control and Prevention, CDC estimates 1 in 68 school-aged children have autism; no change from previous estimate, https://www.cdc.gov/media/releases/2016/p0331-children-autism.html
*2 We’re Different, We’re the Same (Sesame Street), Bobbi Kates (作), Joe Mathieu (イラスト), Random House Books for Young Readers
*3 ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい, クリスティン・バーネット, 角川書店


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